作文 小論文

じゃあ、どうする?

 前回の続きです。子供に対して「何でもいいから文章を書きなさい。死ぬ気で書け」と言い放った保護者。とても熱心で子供のことを思って?!の発言や行動をしています。

 それが証拠に、子供のことを事細かに分析したり1度だけですがカウンセリングを受けさせたり占いに行ったり・・・。でも現状は全くと言っていいほど変わりません。

 なぜなら原因分析ばかりをしており、複数の専門家が言ったことをすべてと言っていいぐらいに鵜呑みにして子供にマイナスのレッテルを張りまくっているからです。これじゃあよくなるどころか事態は悪くなる一方です、と言いたいです。 

 例えば「学習障害がある?コミュ障、記憶力がない・・・」などなどマイナス面ばかりをピックアップするのです。確かに現状分析は大切です。しかしそこで止まってしまっては事態は好転しません。大切なのは「じゃあ、どうする?」なのです。

 ちなみに私からするとこの生徒は決して学習障害でもなければ記憶力が弱いわけでもないです。ただ、マイナス思考が強くそれゆえヤル気が出ないという部分はありますが。

 まさに「じゃあどうする?」というわけで私は「書けなくても全く問題ない。じゃあ、授業で一緒に書こう🖊」と声掛けしています。これらをひたすら繰り返して「書く」ことのルールを身につけて、慣れると必ず成長します。

 ちなみにこの「じゃあ、どうする?」という発想は作文や小論文でも必要な発想です。問題提起をして終わり…ではなくその問題に対して「じゃあどうする?」という自分なりの見解を述べて初めて評価されます。ここ、しっかりと覚えてほしいです。

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