雑感

懐石料理を作れるようになりたい?

 突然ですが想像してみて欲しいのです。あなたがお料理教室に通うとします。さて、どんな教室を選びますか?どういう目的で習うかによってお教室を決めますよね?

 例えば家庭料理を上手くなりたいのか?あるいはプロ級の腕前になりたいのか?前者だといわゆる普通の料理教室に行けばいいでしょう。もしもプロにな プロレベルになりたいのであれば、きちんとした専門学校に通うことになるかもしれません。

 このように一言で料理と言ってもどのレベルになりたいか、どのぐらいの期間で身につけたいかによって通う学び方を変えますよね。 実はこれは勉強も全く同じです。

 ある生徒さんから「記述の対策をしたい」という連絡をいただきました 。ではどのように今後カリキュラムを進めていくかということをほかの講師と話し合った結果・・・思い切り意見が分かれました(汗)。

 ある先生は作文の基礎の問題集を提案、別の方は都立の適性検査がいいのではないか?と。適性検査は思考力を養うものだし作文もついてるからいいんじゃないか、と。

 でちなみに私は純粋に普通の問題集(記述が多めに記載されている)を提案しました。なぜなら…保護者&本人が来月の模試&学校ないので開催される実力テストで点数を取りたい、特に記述を少しでも書けるようにしたいと希望されるからです。

 確かに思考力や作文力を養うことはとっても大切なことですが、それを今すすめたところで、やる気が出ないと思うからです。なぜやる気が出ないか?すぐに成果につながるわけではない、直近のテストとは全く傾向が違うからです。

 そもそもお料理で例えるならば、生徒は別に懐石料理を作れるようになりたいとは思っていないし必要もないのです。家庭料理をおいしく作りたい・・・というベクトルなのです。指導者の意見や思いではなく、目の前の生徒にとってのベストを!と思う出来事でした。

 ちなみに・・・テキストに関しては現在もまだ協議中です(汗)。

 

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