国語の小説を解く際には「感情移入をしてはいけない」と指導された人が多いでしょう。私自身もそのように指導します。そもそも国語のテキストや試験の小説とは、楽しんだりじっくりと味わう「読書」とは全く違う!文章を論理的に読んで問に答えるべきものという認識をしっかりと持つべきなのです。
とはいえ、人間はそもそもが感情の生き物。感情移入がダメといわれてすぐに「はいそうですね」と実行できる人ばかりではありません。生徒にいくら本文中のヒントになるところを音読させたとしても実際に問を解く際には空中を見ながら勝手に自分の脳内でいろいろと想像してしまいます。
ではどうするか?国語の文章をゲーム感覚で記号に変換すればいいのです。例えば「空が重くのしかかってきた」という表現は「〇、△、✕」のどれにあてはまるか?と考えるのです。となると「△、✕」のどちらかと分かるでしょう。
また、国語の問題では必ず「場面が変化する」という鉄則があるので、どこから記号が変わるか?をワクワクしながら読んでいくのです。✕☞△、✕☞〇、✕☞✕✕のどれになるかな?とチェックしていくのです。
どんな記号であらわされるか?と考えることによって自動的に文章を俯瞰・客観的に読むことを実行できます。結果として感情移入をせずに済みます。この「記号化」!おすすめです。