添削

矛盾のない因果関係を!

 

 警察官になるためには1次試験、2次試験・・・とクリアしなくてはなりません。1次、2次共に作文や志望動機、文章を書くことを求められます。2次試験用の書類の文章において次のように書いた生徒。

「他の公務員と違って拳銃を所持するので、より責任をもって国民を守らなければならない」

これを読んでみるとどう感じますか?おそらく、「うんうん、分かる~」と感じるでしょう。なぜならばこれを読んでいる方にとっては「警察」のイメージがしっかりとあるからでしょう。 

 しかし!!ここでよく考えてほしいのです。「拳銃」を持つのは警察官だけでしょうか?実はいわゆる「裏街道」…暴力団、他の国では警官以外でも拳銃を所持しています。そして彼らの拳銃の使い道は警察官とは全く違うのです。人を殺めるため、あるいは自分を守るために使うのです。

 つまり「拳銃≒国民を守る」ではないのです。拳銃を「国民を守る」ことにいきなり持っていくのは無理があり、もう少し補足が必要です。そこで「人の命や安全をを守るために『武器』を使用するという判断を下さなければならない」と補足を入れるようアドヴァイスしました。

 結局、自分の中で出来上がっている因果関係は必ずしも万人に通じるとはかぎりません。むしろ通じないと思った方が賢明です。矛盾が生じないような因果関係になるようにきちんと言葉で説明することが大切です!!

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© 2021 森下藍理 国語・文章・読書感想文指導講師