メディアが発達したおかげで自宅に居ながらにして、素晴らしい先生の授業を受けることが出来るこのご時世で、今だに「国語はセンスだから・・・」「数学はひらめき・・・」と言っている教育者がいるということに対して開いた口が塞がらない今日この頃。(兵庫県在住の姪を担当した塾の先生がまさにこのタイプ)。
さて、数学が超得意のY君との会話。
Y「はーっ、数学だったらパッと瞬殺できるんですけど、国語と英語って難しいですね。考えなくてはいけないから。」
そこで次のように聞いてみました。
私「確かに~~~、国語は超難しいと思う。なぜなら論理的に考えて一生懸命解答を書いてもどうしてもニュアンスが微妙になって、採点者の基準に合わず△ということもあるしね。ところで数学はどうやって勉強してるの?」
Y「解法を覚え、何も考えずにこうだからこうと解いています。そもそも考えすぎると1+1=2って本当?とドツボにはまりますから・・・」
思わず「ご明察」と拍手しつつ、ちょうど手元にあった茂木健一郎先生の本を開いて「現代国語はパズルのように解く」という部分を音読した私。
彼にとっては数学的思考と国語的思考は全く別の物のようでが、根本的には同じで結局はセンス云々ではなく、いかに解法をマスターするかに尽きるのです。
生徒達には直接、しつこいぐらいに「図式化 答えを探す パズルのように 論理的に」と伝えていますが、生徒たちは「国語は難しい、答えがない」という思い込みにとらわれています。それをいかに外すかが課題のようですね。