雑感

自分で考える力

 

 「何を問われているか」を把握することが大切と以前に書きました。偉そうなことを書いてる私自身は、一応(?)生徒からの質問に対して真摯に向き合うよう心掛けています。国語についての質問ならば答えが決まっているので楽ですが、いわゆる答えが複数あるような場合はかなり頭を使います。

 例えば「先生、なんで勉強しなくてはならないんですか?」という質問。相手によって答えを変えており、思い詰めているタイプには「20歳を過ぎたら一日何万個(何十万個)という脳細胞が壊れるらしい・・・。そうなると脳細胞が壊れても大丈夫なように今のうちにシナプスを沢山蓄えておく方が良い。シナプスを増やすための手段として勉強がある。」といった完全にふざけた?回答をすることも。

 冗談はさておき、複数ある回答のうちの一つとして「生きる力を身につけるに勉強する」というのは間違いないと思います。人生では迷うことは日常茶飯事、その時にどういった選択をするか?どんなふうに問題を解決していくか?それらを試行(思考)するためには「自分で考える」ことが絶対条件です。

 つまらない?と感じる国語の文章を読んでああだこうだと試行錯誤することは実はもっと大きな問題を目の当たりにしたときの思考力を養うことにほかならないのです。それが実感できるまでにはまだまだ時間がかかるかもしれませんが、決して今、目の前の勉強は無駄ではないよ~と生徒達に心の中でエールを送ります。

-雑感

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