雑感

信じていい?

 やる気、集中力、勉強時間のすべてが全く足りていない某中学生。結果として入試に必要な5科目の平均は30点未満・・・。親は週に一度の家庭教師を!と張り切っているものの、週に一度では親の思ったような点数にはなかなかなりません(当然です。)

 

 私としては1週間のうち家庭教師以外の日の過ごし方をなんとかしてほしいと思い、日頃の様子を親御さんにさりげなーく探りを入れます。すると「本人に『今日の勉強した?』と聞くと本人が『した、終わった。』というと親としては信じるしかありません。」というお返事。

 

 

 子供のことを「信じる」ことが結果として子供に自信を抱かせ、やる気につながる・・・とはよく言われます。この意見は正しいと思います。子供が行き詰った場合に、親だけでも「この子は大丈夫。」と長い目で見て信じることは子供にとって自信につながることは言うまでもありません。

 

 とはいえ、それはあくまでも「生き方」や「生きる力」についてであって、子供の「勉強した、終わった。」という言葉は頭ごなしには信じない方がいいと感じます。親は決して子供の「勉強したよ。」を頭ごなしに信じているわけではないでしょうが、「嘘でしょう。」と言うわけにもいかない+自分が忙しい、面倒だから放置しているといった方が正しいかもしれません。

 

 

  とりあえず口では「信じる」と言っているのならばテスト返却後に「あなたを信じてるんだけど・・・勉強してもこの結果。これは勉強法が間違っているか何かだから原因を一緒に探そう!」と伝えてから「動いてほしい」のです。くれぐれも頭ごなしに結果を見て子供に対して起こることだけは避けて欲しいです。

 

 子供の自主性に任せているフリをする保護者よりも、一見口出ししているように見える(?)タイプの保護者の方が私はやりやすいです。本人にとってのベター・ベストの方法を取り入れやすいからです。何事も「文字で書かれている」だけの理想的な一般論を頭ごなしに取れ入れない方がいいなあと思う今日この頃です。

-雑感

© 2024 作文110番