読書 読書感想文

読書の段階

 興味深い記事を見つけました!出典は「英語長文 基礎をしっかり固めるトレーニングノート」(受験研究社)P56~57に掲載されている「読書の段階」という英文です。読書には4段階あり、それを要約すると次のようになります。

 

 

 (一段階)文章を理解できる。

 (二段階)ジャンルを理解できる(小説、ノンフィクション、推理小説、歴史小説など)。

 (三段階)分析しながら読める。

 (四段階)複数の作品を比較しながら読める。 

 なるほど~、と納得しました。大半の人は義務教育を受けているうちに第二段階までは自然に身に付くと思います。ところが難しいのが第三段階以上です。むろん学校の授業では第三段階以上を目標に授業が進められますが、受け身の姿勢で授業に臨んでいるならばなかなか身に付きません。

 「読書感想文」を難しく感じるタイプの何割かは第三段階~が不安定だと言えるでしょう。むろん、それが「ダメ」というわけでは決してありません。第三段階~の方法が分からないから難しいのであって、方法ややり方を習得すればいいのです。

 

 さて、一般的には第三段階までクリアすれば「読書感想文」を書くことが出来ます。が、が、が、「どうしても書けない」という場合はズバリ!第四段階を視野に入れるという裏技があります。

 

 かれこれ2年前、高1(当時)だったS君からSOSが!文章を書くのは得意なはずのS君。なぜ?と思いきや・・・。選書がマズすぎでした!「なぜこの本を選ぶわけ?ほかの本にして!」という言葉をぐっと飲みこんだ私。(ほかの本を選び直すには時間切れ)。

 

 苦肉の策で、まさに第四段階!「誰もが知っている超有名な作品」と比較し、分析して書くようにアドヴァイスしました。お陰でクラス対抗の代表に選ばれたと後日に吉報をいただきホッ。本来ならば①あらすじ②主人公の成長ぶり③主人公と自分との比較がメインなのですが、①~③がどうしても難しい時は「他の作品との比較」で逃げ切るのもありです。

 

 

 読書感想文をスムーズに書くためにはまずは選書が大切。その次に「読書の段階」における第三段階を意識する。それでもだめならば第四段階へと進むのが一つの方法です。

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