勉強法 雑感

「流行」をおさえるべし!

物事の基準判断の「流行」というものは必ず存在します。時代時代によって万人に受ける受けないという基準があり、それは大きく変化するのです。

以前、中学生男子が「先生!女性が『あなたは見返り美人みたいですね(江戸時代、元禄期における菱川師宣作の浮世絵)』って言われたら事情を知っている人はショックだよね。でもそうではない人ならば『え?美人?嬉しい~~~』となるかなあ。」とポツリ。

 彼は「見返り美人」≠「美人ではない」と言いたいのです(笑)。思わず「それを言うならば『あなたは天平美人ですよね』と言われる方がよっぽどショックだよ。」と返したら大ウケされました。

とまあ、人の好みはそれぞれですが文学作品にも時代によっての流行があることを意識・把握する必要があります。明治・大正・昭和初期の作品は「死」を冷静に見つめていること(島木健作「赤蛙」、志賀直哉「城崎にて」など)を知っておくほうがいいです。

実はこれを知っていないと解けない、逆に言うと、志賀直哉≒皮肉…シニカルな視点の作品が多いということを知ってるとすぐに解けるような問題がチラホラ出題されています。石川啄木≒望郷の念もしかり。

国語は母国語とはいえ最低限の言い回し、表現法はもちろんのこと各時代の流行、作家の作風などはぜひポイントとして押させておく方がよいでしょう。

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