添削

将来のことは書けない?

 昨日、同業者から「どうしても合格させたい生徒がいるので、大学入学後の抱負、志望動機の添削をお願いしたいです。」という依頼が来ました。よくよくお話を伺ったところ、条件は以下の通り。

➀添削の締め切りが翌日の午後4時

②➀の関係上、私の添削は1回のみ

③同業者が本人と一緒に下書きをしている

 

 上記3点の条件です。正直言って・・・報酬については(苦笑)有償ボランティアという状況でしたが、どうしても生徒を合格させたいという熱意(それが証拠になんと私への支払いは塾側)が伝わってきたので応援しないわけにはいきません。

 ハイ、2時間半以上の時間を費やし添削をしました。うーん、全体の方向性はいいのですが「大学入学後の抱負」が弱い!というのが第一印象でした。例えば「勉強、部活を仲間と共に頑張ります。○○学科は地元と密着しているので楽しみです」といった表現。

 具体的には何部に入る予定?勉強ってどんな勉強?フィールドワークで自分は何をしたい?とツッコミどころ満載です。いや、気持ちは分かります。だって大学入学後ってまだ経験していないわけですから未知の世界ですよね?

 一言で部活といってもノリなどなどは中学、高校とは全く違うでしょうし。そもそも、部活以外にもサークルもあるわけで・・・。で、結局どうしたか?前後の関係から「部活、仲間と頑張る」といった部分はすべて削除しました。

 そして、フィールドワークについては学校のパンフレットを参考にどんな場所にフィールドワークに行くのか?そこで自分は○○という行動をしたいと、具体的に書くようにアドヴァイスしました。

 つまり無理して書けないことは書かなくていいのです。あれもこれも・・・というよりも「これなら書けそう」というテーマを見つけてそこを深堀することによって相手に伝わる自分なりのオリジナルの文章を書けます。是非参考まで。

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