国語勉強法 雑感

素読のススメ

 皆さんは「素読」って聞いたことがありますか?「音読」とは違う「素読」という言葉をご存知でしょうか?「素読」とは、意味がわかる・わからないは関係なく、本の文字を声に出して読むことです。

 それに対して「音読」とは、そこに書かれている内容を理解しながら、本を声に出して読むことです。つまり素読と音読には、書かれている内容の意味を理解することが重要かそうではないかの違いがあります。

 素読で大切なのは「音」です。江戸時代の寺子屋では、みんな『論語』の素読をしていました。大人でも難しい書物を素読するのです。先生と1対1で、口伝いに何度も繰り返し言葉を習います。テキストを何度も口に出して練習し、つまずかずに空でスラスラ言えるようになると合格です。

 え?意味が分からない状態で読むって無駄なことでは?と思うかもしれません。実は言葉の持つリズムや響き、スピリットを身体に染みこませることができるのです。だから決して無駄ではないのです。

 今だから言います。私は音読が大嫌いでした(今でも好きではありません)。それゆえ、小学校の頃にまともに音読の宿題をしたことがありません。厳密に言うと・・・今から思うと素読をしていました。ハイ、無感情でひたすら棒読みをしていたのです。

 ですから言葉のリズムといったものが自然と身についており、国語の成績「だけは」とてもよかったです。森下はたまたまでしょう?と思うかもしれません。いえいえ、素読の効果はググればいくらでも出てきます。ぜひ皆さんも素読をしてみませんか?

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