雑感

国語力は一生ものです。

 保護者の方々の生の声を知りたい!という理由から、定期的に保護者同士の意見交換の場である掲示板をたま~にのぞきます。数時間前に見ると、なんとなんと勉強や子育ての話というよりも「コ〇ナワクチン接種」の是非について炎上しているではありませんか!

 モードが下がったので早々と閉じた私。私は思うのです。ワクチンを接種したほうがいいか、悪いかなんて誰にも分かりません。というよりも人それぞれ事情が違うので、各家庭で「我が家はこうする」と思う方法をとることこそが正解だと思うのです。

 むろん、皆、不安だからこそいろいろな情報を知りたい、聞きたいと思うのでしょう。むろん多くの情報から吟味して判断すること自体は正しいです。しかし、自分の考えとは異なる考え方を非難する必要はあるでしょうか?

 ワクチンに限らず、あらゆる場面で上記のようなことってありますよね。私はそのたびごとに思うのです。「想像力の欠如って残念だなあ」と。国語は「答えがあいまいだから苦手」「答えが一つに決まらないから教えづらい」という声をよく聞きます。

 ハイ、厳密に言うと正しい答えなんてないのです。あるのは「本文に何を書いてあるかを正しく読み取って答える」ことこそが国語の答えなのです。それゆえ、自分の考えを答えるのではなく「問われていること」を「客観的に」答えると国語としては正解になるのです。

 実はこれって・・・実社会でも役立つことだと思いませんか?自分にとっての正解はA、相手にとっての正解はBだと割り切るためのスキルそのものなのです。子供に勉強するよう声掛けするのも大切ですが、ご自身が国語力という名の「想像力」を身に着けることを保護者は実行すべきでは?と思う出来事でした。

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