語彙力

「謝」の意味

 「漢字の気持ち」(高橋正巳・伊藤ひとみ著)に「謝」という字について触れられています。要約すると【「謝」という字は心の負担をおろすという意味があり、ありがたい気持ちを伝えるには「感謝」、申し訳ない気持ちを伝えるには「謝罪」と、どちらも心の負担を下ろしたい時に使う言葉として同じ】とあります。

 この意見には賛成すると同時に、使う側はもちろんのこと言葉を受け取る側にも「相手に一番言って欲しい一言」という点で「感謝」と「謝罪」は共通点があるように感じます。

 相手から「感謝」「謝罪」の言葉を受け取るだけで相手へのわだかまりなどが消えることも多いのです。例えば誰かのために一生懸命に行動した場合、たった一言「ありがとう」という言葉をもらうだけで苦労が吹っ飛ぶということはよくあること。

 代表的な行いとしては「子育て」でしょう。子育て中の大半の人は「将来、子育てにかかったお金を返してもらおう」とは思っておらず子供たちが将来幸せになってくれたらそれが自分たちの幸せと感じます。

 「感謝」「謝罪」は使う側、言ってもらう側共に心の負担を下ろす、軽くする言葉です。だからこそ、きちんと「感謝」「謝罪」の言葉は口に出したいものですね。

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