国語勉強法 語彙力

たかが1文字、されど1文字

 私たちは日本語を何不自由なく使っていますが、正しく「単語」に分けることはとても難しいです。むろん「この言葉は単語で、自立語、この言葉は付属語で・・・」などと考えながら話したり書いたりするわけではないので「単語」のことを知らなくても日常生活においては全く問題はありません。

 しかし高校入試には「次の文はいくつの単語からなるか?」「単語で分けた場合、次の中から正しいものを選べ」と出題されるのです。点数にすれば1、2点で5、6点の記述に比べると失点してもダメージは少ないといえば少ないのですが。入試は1点で合否が分かれるというシビアな世界、少しでも失点をなくすべくして努力は必要です。

 というわけでこの時期になると、特に中3に関しては「記述練習」に加えて「単語」の最終確認を行います。すると・・・「な」を単語として句切ってしまうタイプが多いことが判明!!例えば「大きな」を「大きい」という形容詞の一部だと勘違いして「大き」「な」と分けてしまうのです。

 実は「大きな」は連体詞なので「大きな」で一つの単語です。「な」に関しては本当にやっかいで、先日ご紹介した「細かな」の場合は

・細かだろ
・細かだっ
・細かで
・細かに
・細かだ
・細かな


と活用するために、「形容動詞」と認められます。連体詞とは似ているけれど違う・・・など、とにかくややこしいです。とりあえず「単語」に分ける際には「な」は「単語ではない」と覚えておくのがベター。

 単語を意識することによって文章理解度がグーンと上がるので、しっかりと身に着けてほしいです。たかが一文字、されど一文字・・・。奥が深いから日本語は難しくて面白いです。

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