語彙力 雑感

「品格」と「風格」

 「出会ってきた言葉の違いに、2人の『格差』が現れる」という文章を以前に新聞で読んだことがあります。自分が出会ってきた言葉がその人の「格」(☜核・・・中心、ともいえるかもしれない)を形成するのは間違いないでしょう。

 なぜなら「言葉」がその人自身のアイデンティティを形成すると私は考えているからです。そもそも何かをアウトプットする際にはインプットされたものからしか選択できないのです。

 だから「素晴らしい言葉」等をインプットされていると、それがその人自身のアイデンティティを形成し、またそれらをアウトプットすることが出来るのです

 幼い頃から、マイナスの言葉ばかりを浴びせられてきたとするならば自己肯定感が低く、プラスの言葉に多く接してきているならば自己肯定感が高くなるなるでしょう。

 実際、雰囲気が何とも言えず“不快”なタイプは、とにかく「マイナスの言葉☜具体的には言い訳、愚痴、悪口」が多いです。「その人が使う言葉(出会ってきた言葉)とその人の性格(品格)が少なからず一致していると例です。

 さて、「品格」と似たような言葉に「風格」があります。

「品格」とは「その人やその物に感じられる気高さや上品さ。」、「風格」とは「 その人の容姿や態度などに現れる品格。 味わい。趣。」(デジタル大辞泉)。

 うーん、分かったような分からないような。ただ、若い男性に対しては「風格がある」と表現すると誤解を招きそうな気がするので私は使いません。なにはともあれ「品格」の基本となる「言葉」を選んで使おうっと。

-語彙力, 雑感

© 2024 作文110番