慣用句・諺

足元を見る

 私…個人的に慣用句、四字熟語といったいわゆる先人の知恵が凝縮されている言葉、大好きです!!ああ、今も昔もなんら変わらないんだなあと先人たちに親近感を覚えるからです。

 さて、有名な慣用句の一つに「足元を見る」があります。意味は「相手の弱みに付け込む」ですが・・・。由来は、「昔に駕籠かきや馬方などが旅人との足元を見て疲れ具合を判断し、その疲れ具合に応じて高い駕籠代を請求したこと」から来ています。

 相手の疲れ具合(現代では、懐具合)を見て値段を吹っ掛けることは今でも横行しているし、知恵としても使われます。例えば、みすぼらしい恰好の人がお店に入ってきたならば店員さんは「高い物」は勧めないだろし、その逆もしかり?!

 とはいえ、人は見かけによらず「みすぼらしい」≒「貧乏」、「高いものを身に付けている」≒「お金持ち」とは限らないのでこの慣用句が「絶対」とは言えません。が、真理をついていると思うのです。

 知人が先日とっても興味深いことを言っていました。「仕事ができる人は靴を大切にしている。」「成功している人は靴を大事にする。だから、自分は初対面の人のまず靴を見る。」「むろん靴の値段は関係ない。安いからダメではなく、逆に高いからいいというわけでもない。靴のお手入れを怠っていないことが大切。」と。

 そう、結局はきちんとした人は足先まできちんと気を配ることができるよね?ということなのです。逆に言うと一部分から全体が判断できてしまう、判断されるということです。細部まできちんとする!をここ掛けたいものですね。

 

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