慣用句・諺

正直者が馬鹿を見る

 

 「正直者が馬鹿を見る」という諺があります。【意味】正直者が馬鹿を見るとは、ずる賢い者はうまく立ち回って得をするが正直な者は秩序や規則を守るために、かえって損をすることが多いということ。

 個人的にもこの諺は半分真理をついており、ある意味致し方ないという想いもあります。まず、そもそもなんでもかんでも正直に言えばいいか?ということに突き当たるのです。

 個人的には時と場合に応じて「愛のある」嘘ならOKだと思うわけで・・・。そういう意味では「正直者が馬鹿を見る」というのは当てはまります。また正直という言葉を自分の信念を曲げないことと勘違いすると行き詰まります。

 例えば勉強の方法を間違えているにもかかわらず、本人としては「真面目に勉強しているのに成績が上がらない!正直者が馬鹿を見るんだ!」というのは少々ずれているでしょう。

 正しく努力している人に対して、その人の努力や正しいやり方を見習わずして自分のやり方に固執して失敗するという場合は、決して「正直者・・・」ではなく根本的に方法を見直すべきです。

 真面目に努力しても報われないことも世の中では日常茶飯で、実際に要領よく立ち回っている人が陽の目を見ることがあるのも事実。

 でも、長い目で見ると努力なしの要領だけのタイプは行き詰ります。とにかく正しい努力をコツコツと!

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