作文

もう一人の自分にチェックしてもらう

 文章を書く際に大切なこととして「失敗談、オチを入れる」と以前に書いたことがあります。そうすることによって読み手に共感を得られるから、身近に感じてもらえるから…なのです。

 では、成功談を書いてはいけないのか?と言われそうですが決してそうではありません。成功談を書く際には工夫すれば読み手に嫌味とは取られません。その工夫が「オチ」なのですが・・・。

 実は一番嫌われるのが書いている本人が「自慢や成功談」と気づいていない場合です。同業者の文章で「あるある」が生徒を褒めているつもりなのでしょうが、文章から「生徒が合格したのは俺様のお陰!!」といったニュアンスがバシバシと伝わってくること。ウザいです。

 いわゆる「ウザい」と思われないためには、書く内容を決めたら自分を客観視することが大切です。例えば先の例のように「生徒の実績」について書く際に、純粋に生徒のことを褒めたいのか?それとも実は自分の指導力がすごいだろーという自己顕示欲が含まれているのか?を自分で自分に問うのです。

 自分を客観的にとらえる習慣をつけておくと「人に読んでもらえる」文章を書くことができるようになります。「ああ、自分の手柄を自慢したいんだなあ」と気づけば素直に最後の行に「思わず自慢しました~。」と一言オチを入れれば嫌味ではない文章になります。是非参考まで。

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