伝わる文章を書くためには「型」が必要!とよく言われます。私自身、「型の重要性」を口酸っぱく言います。とはいえ、ここで誤解してほしくないのは「型」≠「個性を出さない」ということです。
「型」とは言い方を変えると「書く順番」なのです。例えば、美味しいお料理を作ろうとする場合、火が通りにくい野菜から先に調理しますよね?そして火が通りやすく変色しやすい葉物は後半で火を通しますよね?
そうすることによって生煮えやクタクタに煮立った変色したわけ分からない野菜が浮いている・・・ということを防げるわけです。実は文章も全く同じです。「型」という「書く順番」や構造を守ることによって相手に伝わる文章になるのです。
先日、入試における志望動機の指導をしました。本人は必死で書いた文章を学校の先生からかなりのダメ出しをされたそうで・・・。本人や保護者は文章を全否定されたような気分になったようです。
ネットなどで書き方を検索し、それを真似して書こうとすると自分の言いたいことや伝えたいことが書けないと悩んでいました。志望動機を見せてもらったところ言いたいことをきちんと書いているけれど、書く順番がバラバラでした。
そこで、内容を変えずに書く順番を変え、掘り下げるべき内容を掘り下げて付け足すことにしました。そうすることによって個性を維持したうえで「型」に当てはめることができるようになります。決して「型」とは没個性ではありません!あくまでも「書く順番」なのです!そこをお間違いのないように。