国語勉強法 雑感

修飾語の位置

「小さな自分の一歩」

 これはある人のブログのタイトルです。私はこれを見た瞬間に「??」となりました。「小さな」という言葉が「自分」なのかそれとも「一歩」を修飾するのかが分からなかったからです。

 「自分の器」を「小さい」と謙遜しているのか、それとも「一歩」という言葉が「挑戦」に対する度合いを表現しているかを測りかねたのです。本文を読んでみましたが、結局わからずじまいでした。

 もしかすると「自分」、「一歩」の両方に「小さな」という意味を持たせていたのかしら?とも思いましたが未だに不明です。つまり修飾語の場所が良くないから、読み手に誤解を与えるのです。

 基本は修飾(詳しく説明)したい言葉の直前に修飾語を置くべきなのです。きちんとワンペアになるように文の語順を工夫すればいいのです。

 例えば「自分」を修飾したいならば「小さな自分が一歩を」「小さな自分への一歩」などなどのようにすべきなのです。

 こうするとニュアンスが変わる?と感じるならば、文全体を変えましょう。「一歩」を修飾するならば「自分の小さな一歩」と言った具合に「小さな」という修飾語と被修飾語(詳しく説明される言葉)をペアとしてくっつけて使うほうがいいでしょう。

 ちなみに書いている人は人生折り返している年齢で、社会的地位がある・・・的なことをさりげなーく投稿しています。もしも公表している肩書等が本当ならば、正直言って惜しいなあ・・・と思います。

 結局、人は相手のことを年齢や肩書よりも人柄等々といった本質で最終的には判断します。その判断材料の一つとして文章があるのです。

 多大なる(?)教養や経験を持っていてもちょっとした文章のルールを守らないことによって自分の魅力を伝えられないことにつながるのです。

 何気なく書いている言葉や文章ですが、ルール等を守りつつ自分らしさを出していくことが重要だと思う今日この頃です。だからこそ日々、勉強です!

 

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