オンライン授業だとこちらが指示したことが生徒に伝わらないことがしばしばあります。決して難しい指示を出しているわけではありません。例えば
「○○ページの5行目から音読してみて」
「まずは問題文を読んでから答えを言ってみて」
「もう一度、文章を最初から書いてみよう」
上記のような指示です。しかも相手は小学6年生~高校3年生、決して幼稚園児や低学年というわけではありません。ウーン、なぜこんなにも指示が伝わらないのだろう?と頭を抱えることが多いです。
対面の場合だと「ここから読んでね」と実際にテキストを指さしなどできますが、画面越しだと声だけの指示になりがちでどうすべきかを結構考えてしまいます。
ようやく分かりました。指示を守れない理由が。それは以下の3点に集約されます。
①ほかのことに意識をとられており、人の話を聞いていない。
②指示通りやらなくても困らないという意識が根底にある。
③自分に都合よく無意識に 翻訳をしてしまう。
要するに人の話をきちんと聞いて行動しなくても大したことない、困らない・・・という気持ちがあるのです。むろん、その状態で社会人になると上司が困る、本人はなぜ上司から注意ばかりを受けるかが分からない、パワハラだ!・・・という悪循環になるでしょう。
学生のうちは本人は困っていないかもしれませんが、指導者が困っています(苦笑)。さらにはここからが一番重要なのですが、が、が、いくら頑張っても(頑張ったつもりでも)成果は全く上がらないです。
じゃあどうすればいいのか?指示する側が1つ1つ丁寧に指示し、その後に作業を確認することが必要です。言い換えると、指示して終わり・・ではなくフォローをする必要があるのです。
そうなの?もうそれなりの年齢なのに・・・と思うかもしれないですが 、指示しても従わないのを放置しておくとますます「指示には従わなくても問題ないんだ」という認識を強めてしまいます。
フォローをして正しい方向に修正することによって初めてスタートに立てるわけです。できないことを注意する前にまずはフォロー!と自分自身に言い聞かせながら指導している日々です。