雑感

中学受験・・・不正に注意

 「間違えてもいい。少なくとも指導者と勉強しているときは、間違えてもいい。」ということを強く強く生徒たちに言いたいですし、言っているつもりです・・・。

 本人は「間違えた」とショックを受けていても「この間違いはOK、むしろここを間違えたおかげで課題が見えたね。」「惜しい!あと一歩。でも、ここまで考えられたのは成長した証拠!!」と前向きな言葉をかけていますし、実際に私は本音で伝えています。

 にもかかわらず「間違える」ことに対して異常なまでに恐怖を抱いている子がチラホラいます。なぜそこまで完璧主義なのかに関しては2パターンあります。生まれつきの特性の場合と親からの小言?等がきっかけで「間違えてはいけない」という気持ちが強くなったこと。

 ある意味、生まれつきの特性の場合は本人及び周囲がうまく付き合っていくしかないのですが、後者の「間違えることに対する怯え」はなかなか厄介です。カンニングの常態化につながるからです。

 とにかく目先の「間違いをしない」ことだけに意識を集中して、こっそり解答を書き換えたり、解答が手元にあったら写したりチラ見をしてさっと書いてしれっとしているパターン・・・。しかも毎回・・・。

 親が子供を信じることは大切ですが、最初から子供に解答を渡した状態というのはどうなのでしょうか?と言いたいです。まるでカンニングしてくださいと言わんばかりです。

 とはいえ、過去問演習等においてはさすがに満点はおかしいとのことで合格点になるように計算してカンニング。結局、最終的に入試の結果で「あれ?」となるのです。

 私が担当した生徒に関しては入試直前に「あれ?」と気づいたのですが時すでに遅し・・・。もっと早めにカンニングに気づけば打つ手もあったのでしょうが、気づいたのが入試1週間前。何も言えませんでした。入試の結果から親御さんは今頃は気づいたかもしれませんが後の祭りです。

 しっかりしたように見えてもまだ小学生は判断力が未熟です。そんな時期に目先のことだけにとらわれて行動するという思考パターンをみにつけてしまうことが一番怖いです。そうならないように、周囲は気を配る必要があるなと最近つくづく感じます。

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