作文 記述のコツ

出題者の意図を読む

 国語の解法において「出題者の意図を読んで!」と 私は生徒に言うことがあります。もちろんこの意見に賛否両論あることがよく分かっています。

 国語を通して物事の本質を考えるべきだ・・・という意見も分かります。しかし、「出題者の意図を読む」ことは言い換えると「相手の言わんとすることを察知する能力」に他なりません。

 ですから生きていくためにはこの力もとっても役立つ…役立つどころか必要な力です。特に日本人は本音を言わないことが多い、オブラートに包んで発言する傾向がまだまだ強い民族です。

 例えば本当は助けて欲しいのに「いや大丈夫です。」と強がって言うなどなど。言葉通りに読み取ってしまっては逆に「空気を読めない」「気が利かない」というレッテルが貼られてしまうことも。

 相手は本当は何を意図してるのかを読めると、人間関係やコミュニケーションがスムーズに行くでしょうし、そういう観点からも「出題者の意図を読む」という訓練は今後生きていく上で役に立つスキル&必要だと思います。

 時々、いわゆる 頭のいい子たちは深く考えすぎた挙句に自分の考えや意見をそのまま書いてしまうことがあります。が、それはかなり危険です。

 場合によっては高く評価されますが、逆に全く点数をもらえない場合もあります。実際にあった例として「努力は報われるか報われないか、どちらかの立場をはっきりさせてあなたの意見を書きなさい」というテーマ。

 「立場をはっきりさせて書きなさい」というテーマに対して「努力が報われるか報われないかは一概に言えない。なぜなら。。。」と、聞かれたことではなく、自分の考えをつらつらと述べた子がいました。

 問われたことに答えていないという点で大幅減点される可能性があります。私個人的には自分なりに意見を持っている子は好きですが試験になるとそうはいきません この辺をしっかりと認識して使い分けをしましょう。

-作文, 記述のコツ

© 2024 作文110番