作文

なにが足りない?

 最近、作文添削の仕事も立て込んでいます。有難いことです。さて、沢山提出される作品に共通点が1つあります。それはオリジナルの視点が欠けているということです。オリジナルな視点を入れるほうがいいとは頭では分かりながら一番実行できない項目です。

 ちなみに全員がテーマに対してきちんと自分なりにいろいろ本を読んだりネットで調べたりして材料はしっかりとそろえているのです。逆に言うと、そそこまできちんと努力して材料をそろえているのにそれらを生かせていないのが惜しいなと感じるのです。

 例えば「教育格差について」というテーマについて、某生徒は自分なりに結論としては「日本のように豊かな国、特に生活に困ってない人たちが世界中の識字率を上げるために寄付をすべきだ」という結論で終わってます。

 どこがあと一歩か分かりますか?方向性は間違ってませんがぼんやりしすぎるのです。一言で寄付と言ってもどういった形でするのか、それを実現するかしない別として本人自身のオリジナルの考えで述べる述べてほしいのです。

 例えば「学校内で文化祭などの時に寄付のキャンペーンをする」というアイデアを出して書くことが大切なのです。実現するかしないかは別として自分(今回は学生)の立場から考えて自分なりのアイデアを盛り込むことで初めて読み手に説得力を持たせることができます。

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