古文

あはれ、をかし

 中学生の教科書に出てくる古文と言えば・・・枕草子、徒然草、平家物語!!この3作品は定番ですね!特に枕草子では「をかし」「あはれ」という言葉が共に「趣がある」という意味だと学びます。

 若干のニュアンスの差があるにしても一応、現代語訳としては皆「趣がある」と学び、暗記します。ところが、が、が、その裏をかいてくる入試問題があちこちの県で出題されているので要注意。

 某県では「あはれ」を含む文の意味を4択で選ばせる問題でした。生徒は「あはれ」≒「趣がある」なので文末が「いい意味」を選び、✕。答えは「哀れだ」が正解だったのです。

 また別の県の入試問題では「をかし」の意味として「滑稽だ」が正解なのですが。中間期末の勉強をしっかりと行っている生徒は「趣がある」を迷わず選んでしまい✕。

 実は「あはれ」には現代語と同じで「哀れ」、「をかし」にもやはり現代語と同じ「滑稽だ、おかしい」という意味があるのです。古語にはいくつもの意味があり、下手するといい意味と良くない意味の両方を含む場合もしばしば。

 そのことを念頭に置きながら、文脈から「いい意味」なのか「良くない意味」なのかを判断して選択肢を選ぶようにしましょう。むろん、生徒には随時、重要単語&複数の意味を持つ単語については指導します。

 くれぐれも「自分が知っている、覚えた意味」だけだとは思いこまないようにしましょう。

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