雑感

たまには俯瞰しよう

 「上位クラスをキープできないと志望校に入れない」

と、塾の成績にこだわりすぎてしまう保護者の方が一定数います。大手進学塾では、成績順位よってクラス分けが行われます。確かに上位クラスに入れる≒それなりの実力を兼ね備えている・・・という図式は成り立ちます。

 しかし、上位クラスとそれ以外を行ったり来たりしているレベルのタイプの場合は下手に上位クラスに入ってしまうと授業についていけない、テキスト、テストについていけず自己肯定感を下げることにつながりかねません。

 たまたま(国語以外のは得意科目で点数を稼いで)総合点がよかったから上位クラスになったタイプは塾の国語の時間は完全にお客さんになってしまいます。基礎が全くできていないから難しい問題なんて解ける訳はないのですが、塾のクラス分けテストの過去問を保護者がメルカリ等でゲットして子供に解かせるのです。

 ハイ、当然まったくといっていいぐらいに手も足も出ないので、私たち個別の指導者にお鉢が回ってきます。しかし先にも書きましたが基礎が全くできていないので解説してもチンプンカンプン。正直言って時間のむだです。

 そもそも私は聞きたいです。おたくの子供さんの志望校や志望校の過去問、ここまでのレベルですか?と。大手塾の上位クラスの模試は超一流の学校を目指す生徒向けに作られており大変の生徒にはあまり関係ないレベルです。

 無駄に範囲を広げすぎたり、深掘りしてしまうと、その穴から抜け出せず、時間ばかりが過ぎていくことになります。今、何が一番大切か、必要かを時には立ち止まって冷静に俯瞰することも大切だと思う今日この頃です。

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