国語勉強法 雑感

特別な比喩表現

  

 「ガラスの心」、「蚤(のみ)の心臓」、「桜」、「ドア、扉」と聞いたり見たりするとどんなイメージがわくでしょうか?むろんイメージは人それぞれの今までの経験などに基づくものなので自由です。

 でも、国語においてはいわゆる一般的にこれらが表す意味が決まっており、それらを覚えておかないことには点数に結びつかず、それどころか前後の内容とバラバラになってしまい意味不明になってしまいます。

 「ガラスの心」=「繊細で傷つきやすい心」、「蚤(のみ)の心臓」=「気が小さくて臆病」、「桜」=「いさぎよさ、はかなさ、美しさ」、「ドア、扉」=「人生に立ちはだかる困難」というのが「昔から日本人の中で受け継がれている一般的な」意味です。

 私が以前住んでいた北海道では、ガラス≒強化ガラス、桜は本州とは全く種類が違うため「桜吹雪」「パッと咲いてパッと散る」と言われても見たことがないので実感がわかないかもしれませんが。

 実はこういった昔からの一般的な意味を知らないため「桜」が意味するものとして「悲しさ」「はかなさ」「むなしさ」の三択で迷ってしまい前後の文章から「むなしさ」を選んでしまった生徒もいます。

 日本人にとって「桜」は特別な花で「マイナス」イメージは少ないと知っていれば「はかなさ」という正解にたどり着きます。日本人だから国語を解ける…わけは決してありません。国語という学問としての知識を地道に学習していきましょう。

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