国語という科目で満足いく点数を取るためには・・・「失点しないように」を意識することが大切です。え??「いい点を取ろう」という意識ではないの?という声が聞こえてきそうです。むろん、「いい点を取りたい」という気持ちは大切です。
しかし、それよりもまずは「失点しないように」の方が大切です。なぜならどんなに「良い点を取ろう」と意識して頑張っても満点を取れないような難問が出されている試験が多いからです。
つまり良い点、あわよくば満点を取ろうとするのではなくとにかく失点を減らすように意識する方が現実的です。吉田兼好の徒然草(鎌倉時代の随筆)百十段に次のようなことが書かれています。
【現代語訳】
すごろくの名人と呼ばれている人に、その必勝法を聞いてみたところ、「勝とうとして打ってはいけない。負けないように打つべきである。どんな打ち方をしたら、負けてしまうかを予測し、その手は打たずに、一目でも負けるのが遅くなるような手を使うべきだ」と答えた。
はい、1000年前から言われていることが今も時代にも通じます。そもそも国語は出題者の意図に対して満足いく答えを書いて初めて正解という部分がかなりあるので、本当に満点というのは難しいです。
それゆえ冷静に自分なりに出題者・問の意図を読みとって誤字脱字を避け、記述では主語・目的語・述語をしっかりと書くといった細かいことを意識して失点されない工夫をすることが実は満足いく点数に繋がるのです。またその方がメンタル面においても安定します。是非お試しを。