宿題プリントをライン上で提出して下さった保護者から次のようなコメントが。
「なんで『ひどい』と言ったのか、そもそもの心情理解出来ないのだと思います。」
それに対しての私の返信。
「そりゃそうですよ~~!自分以外の人間の心情を完璧になんて理解できません!!ただし、理解できなくても文中の言葉から『想像する』ことを
意識する!!そのコツを次回授業でお伝えしますね🖊」
そもそも、自分のことを自分自身が完璧に理解できているか?というと当然「ノー」ですよね。ましてや他人の心情を完璧に理解することなんて不可能です。だからこそ国語の問題を解く際には「冷静に、客観的に」文中で使われている言葉や単語等から登場人物の気持ちを「想像」する必要があるのです。
さて、話は変わりますが
あしひきの 山鳥(やまどり)の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む(
(現代語訳)山鳥の尾の、長く長く垂れ下がった尾っぽのように長い夜を(想い人にも逢えないで)独りさびしく寝ることだろうか。これは百人一首です。作者は柿本人麿。
もしも、この百人一首の情景を絵に表すならばどんなふうに描きますか?私だったら、ポツンと暗い部屋で寝そべっている棒人間、そしてその棒人間に「さみしいよ~」という吹き出しを付けておしまいって感じでしょうか。
江戸時代の天才絵師は?!漁師たちが海の流れに逆らって必死で網を引く様子&山小屋&煙で表現するのです。『百人一首うばが絵解』= 葛飾北斎 =天才とは、技術はもちろんのこと、もともとの発想が全く違う!!と思わずうなってしまった私。
さすがにここまでのリアルな情景を想像して比喩的に表現・・・は国語ではする必要はありませんが、情景を文字あるいは絵で描いてみることも正しく読解できる近道にもなります!ぜひぜひお試しを。