国語勉強法 記述のコツ

「心臓に痛みを感じる」って?

 現代国語の記述問題は受験生泣かせですね~。特に小説における記述は、作者のオリジナルの表現を分かりやすく一般的に言い換える必要があるので厄介極まりないのです。

 普通の小説として読むのには「おおっ、変わった表現で面白い~」となりますが、いざそれを分かりやすく、しかも決められた時間内、字数内で答えるのは本当に大変です。

 例えば第153回 芥川賞を受賞した「火花」(又吉直樹著)のP7~8には次のような表現が。「僕は一瞬で心臓に痛みを感じ、どうか何も言いませんようにと何かに願った。」

 この文の前後を読むと登場人物が心臓病を患っているわけではなく、ましてや何者かにナイフで心臓を一突きされたというわけではないことは分かります。決してホラー小説でもなければサスペンスでもありませんから(汗)

 そうはいってもこの文だけを見せられると一瞬「え?心臓病?」「刺された?」と思う人がいても不思議ではないのです。つまり解答としてこの表現をそのまま使っては○はもらえず「僕はショックを受けて」と言った具合に言い換える必要があるのです。

 記述では「誰が読んでも分かるような文章」を書いて初めて〇なのです。このことをまずは意識しましょう。では、具体的にどうすればいいか?続きはまた。

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