国語勉強法 指導法

作品の背景理解は必須

「いくたびも 雪の深さを 尋ねけり」という正岡子規の作品の鑑賞がテストや問題集では頻出です。先日、中3生が取り組んだ問題集にも出題されていたのですが、残念ながら彼は間違えた答えを選んでいました。

なぜなら・・・彼は正岡子規について全く知らなかったからです。残念ながら問題集の解説には納得いくことは書いておらず、私に質問をしたという次第。大量に問題集をこなして答え合わせだけして終わり・・・では本当の力はつかないのです。

実は正岡子規が長く結核を患っており、若くにして亡くなったという背景を知っていれば、病床にある正岡子規は自分では起き上がって外の雪を見ることが出来ないため外の雪の深さを幾度も家の人に尋ねる、つまり自分で雪を見ることが出来ないもどかしさを歌っていると分かるのです。

私は生徒に次の句も紹介しました。

瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり

この句も正岡子規が病床から詠んだものだと分かると情景が目に浮かぶようになるのです。国語は「解き方パターン+背景」を知っておくことが大切です。他にも石川啄木、斎藤茂吉についてもぜひ知っておいてほしいので生徒に彼らの生活背景や特徴を紹介しました。

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