学校で学ぶ国語と受験国語とは全く違うなと改めて実感します。だからこそ、そのことをきちんと生徒に口酸っぱく伝えています。学校では一つの作品をじっくりと鑑賞し、そのことによって人間の内面に深く入り、他人の気持ちを想像したりできるようになります。
それに対して受験国語は短時間で「論理的に」解くことを求められます。つまり一言で国語といっても求めらるスキルが違うのです。いわゆる受験国語では本文に書かれていないことは絶対に答えてはいけないのです。
例えば、物語文において「主人公がとても家が貧しくてみんなと一緒に修学旅行や遠足に行けなかった。そしてようやく大人になってから学生の頃に周りの子達が入ったであろう場所に行くことができた。いつかは行ってみたいと思っていた。」という内容だったとします。
すると感性が豊かで人の気持ちをおもんばかるタイプだと、ついついその主人公のこと主人公の若かりし頃のことを「みんなのことを羨んでいる」だとか「みんなと一緒に修学旅行に行けなかったことを後ろめたく思っている」などと気持ちを想像するわけです。
そしてそこを付くかのような選択肢がちゃーんと(苦笑)あるわけです。確かに物語を読んで、自分がその立場だったらどんな気持ちになるかを想像すると色々と出てきます。しかし、本文には全くそれらしい気持ちが書かれていない場合は、自分の想像の内容を書いたり選んでは行けなのです。
もしかするとその主人公は意外と貧乏がゆえに修学旅行に行に行けなかったことを気にしていない可能性もあるわけですそ。一般的にネガティブされことでも主人公がネガティブに捉えてるかどうかは本文からの判断なのです。
一般論で判断しない、絶対に主観を入れない!これに尽きます。そのあたりをしっかりと割り切りましょう。