水泳の泳法の一つ、クロールが出来る人は当然、バタ足が出来ます。でもバタ足が出来るからと言ってクロールが出来るとは限りません。では、バタ足☞クロールと学ぶのがベストでしょうか?
バタ足から練習⇒クロール練習
クロールからいきなり練習
どちらが正しいでしょうか?どちらも正しいと思います。相手や事情によってはいきなりクロールから指導・練習の方がいいこともあります。夏なので「水泳」についての例をあげましたがこれらは他の分野、勉強においても当てはまります。
はっきり言って「読書感想文」は難しいです!なぜなら①本を読む②内容をそれなりに理解する③印象に残ったところをチェック④自分と照らし合わせる⑤登場人物の成長ぶりを読み取る⑥文章に書く・・・と最低でも6つのハードルがあるのです。しかも枚数が多い!!!
バタ足とクロールでいうならば当然、のレベルでしょう。逆に言うと「読書感想文」を書けるようになれば他の作文系、入試頻出の200字作文なんて少しコツをつかめばすぐに出来るようになるのです。
このように学ぶ順番を自由自在にケースバイケースで選べるからこそ、国語の指導は楽しいです!数学や英語はそうはいきません。正負の計算☞一次方程式☞二次方程式、動詞の区別、三人称☞疑問文、否定文☞進行形、受け身、現在完了と順番が決まっています。
逆からは・・・かなり無理があります。そのことを理解せずして「基礎ばかりではなく学校の範囲を!」と声高に叫ぶ保護者を持つと子供&指導者が大変です。
いつも書いているように国語はあらゆる科目の土台、しかもどの分野から、どの方向からも学べる科目です。くれぐれも侮ることなかれ国語!