古文

動物がしゃべる?

 「動物がしゃべったりとかの、ファンタジーが入るとさっぱりといった感じ。」

 これは仲間の先生が担当の生徒に関する情報。動物がしゃべったりファンタジーが入った古文を苦手とする生徒って多いですね~~~。私が以前担当していた生徒もまさにこの状態でした。

 有名な「ネズミの嫁入り」を演習していた中学3年生。「太陽は話さない」と思い込んだため、会話主を選ぶ問題ではことごとく「ネズミ」を選んでしまい×。当然、内容も全くチンプンカンプンだったとか。おとぎ話を知っていたり、せめて「動物以外は話さない」という思い込みがなければ決して難しい問題ではなかったのだですが・・・。

 日本には古来から、精霊、霊魂、神様が自然の中に宿るというアニミズムの思想があり、この思想がかなり古典作品には反映されているのです。ちなみに気立てがいい戦術の生徒。

 「中学校の○○先生は筆圧が強くて、黒板をバンバンと叩きながら授業。チョークの跡がしっかりとつくし、黒板自体も傷ついて可哀そうです。黒板の気持ちを考えてほしいですよね~。」と言うではありませんか。

 思わず「君は、黒板の気持ち云々を言ったよね。つまり、黒板に命があるという前提で話してたよね。黒板は命があるけれど、太陽や雲、風には命が宿っていないっておかしくない?矛盾してるよ」と突っ込むと大笑いしていました。

 昔の思想や風習などを知っていれば簡単に理解できるのだけど科学が発達している現代に生きる若者にとってはいまいちピンとこない内容が古文では頻出です。特に平安時代は言霊をはじめとした「目に見えない力」のことを重んじる傾向が強かったということを知っているかどうかがキーポイントです。

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