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108の鐘

 某入試問題の過去問に次のような問いがありました。「□の中に適する漢数字を入れなさい。百□の鐘」、答えは「八」です。この問題に関しては知っていれば解ける、知らなければで解けません。とりあえず漢数字を入れる、とのことなので1から9まの数字をどれかを入れましょう。

 当たる確率1/9ですが・・・。すると某生徒は自分の好きな数字5を入れました。うーん、残念ながら5はハズレです。その後、「108の鐘」についての意味を説明しました。

 なぜ108回なのか?それは以下です。新しい年になる深夜0時をはさんでつく鐘のことを「除夜の鐘」と言い、除夜の鐘をつく理由は人の心にある煩悩を払うとされています。その煩悩の数が108と言われるそうで、その数の由来は多くあり、そのうちの一つが「四苦八苦(4×9+8×9)=108の煩悩」です。

 生徒は「四苦八苦」という言葉そのものは知っていたので、なぜ108という数字について大きくうなずいてくれました。正直言って、直接第三者から教わることによって、自分が間違った問題についての答えだけではなくその背景などを聞けるというのがメリットだと思います。

 いわゆる一般的なオーソドックスな勉強法などを知りたいのであれば今やお金を払わなくても YouTube などに素晴らしい動画が上がっています。でも本当に自分自身のためのオーダーメイドの指導を受けるためにはやっぱりきちんとしたプロの人から学ぶこれが一番だと思います。

 むろん、常にあらゆることに対して「なぜ?」と疑問を持つタイプであれば自分でいろいろと調べるでしょう。そうやって調べることは大切ですが、が、が、いかんせん。受験生には時間や精神的余裕はありません。

 だからこそ、場合によっては調べるためのキーワードといったヒントと与えたり、一緒に調べたり、直接説明したりして目の前の生徒にピッタリの指導をと心がけています。

 

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