指導法 雑感

指導放棄

 小学校高学年から3年間、私は英語専門の個人塾に通わせられました。その塾では何時間でも考えさせる(放置する)方針で、いかにその方法が無駄であるかを体感した自分は自信をもって「下手の考え休むに似たり」は正しい!と言いたいです。

 そもそも「自分で考えることが大切」という大義名分のもと、指導者はサボってるよねとすら言いたくなります。いわゆる職人の世界では「体で覚える」というのが昔は当たり前。先輩のやり方を見て、真似して・・・言葉は悪いですが「技術を盗む」ことが当たり前でした。私はこのやり方は理にかなっていると思います。

 しかし、知識については最低限のことを教わらないことには絶対に自力ではできません。例えば、分かりやすい参考書やその筋に詳しい人が隣で勉強している・・・ならばそれらを参考にして自分で考えて勉強を勧めることができますが、そうではないのです。

 本当に私が通っていた塾は問題集(説明書き等なし)だけが与えられるのです。そして何十分かたったら「答えだけ」を先生がノートに書いて終わり・・・。その経験があるからこそ、私はきちんと「ノウハウ、やり方を教える」ことにこだわります。

 イメージとしては行き先を要所要所で伝えるナビのような感じでしょうか。決して私が運転席で、生徒が助手席ではありません。世の中、教えすぎる指導者、逆に放置しすぎる指導者が少なからず存在します。指導を受ける側はそのあたりをきちんと調べましょう。

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