昔、「貧乏脱出大作戦」という人気番組がありました。お商売がうまくいかない人たちが名人と呼ばれる人のところに修行をしに行くという番組です。ある日の番組で複数人の貧乏人たちが名人の元へ修行に行きます。
すると貧乏人のうちの一人が別の貧乏人に向かってレクチャーをし始めるのです。するとレクチャーをされた女性は言い返します。「あなたに言われたくない。あなたも私も同じ貧乏でしょう。」と。
私はそれを見て思いっきり吹き出しました。本当に女性の言う通りです。何が言いたいか？知っていることとそれを実践していることとは全く異なるということです。
仲間にレクチャーを必死でしている人はいわゆるノウハウ本を読んで知識だけはあるわけです。実際、番組内でも休み時間にはひたすらノウハウ本を読んでいました。ところが、全く実践できていないから人生がうまくいっていないわけです。
勉強も全く同じです。「ああ、それ知っています！！」「塾で習いました～～！だから大丈夫です！」と言うタイプに限っていざ問題を解かせると解けないというパターンって意外と多いのです。
あ、もちろん解けないのが悪いと言っているのではありません。自分は大丈夫、既に知っていると大口をたたきながらまったく実行できてないことに気づいていない、それどころか「知っているからもう学ばなくてもいいです」的な発言をすることがおかしいと言いたいのです。
知っているだけ、の状態になっていないかどうか一度、胸に手を当てて聞いてみてください。自戒を込めて。