中学入試とは正直言って公立高校入試といったレベル、つまり3年先のレベルです。下手すると国語に関しては高校入試よりも難しいかも?という場合もチラホラ。それに伴い塾の模試、異常に難しいです。
だからどんなに一生懸命やっても時間がないっていうのは、どの生徒も共通です。さて、某生徒の模試の解答を見ると物語文が白紙に近かったのです。時間がなくて全く書けなかったのかと聞いたところ、実はもう最初からあきらめたとの答えが返ってきました。
私はそれを聞いた瞬間になるほどと思いました。中途半端に全部やろうとするよりも最初から「捨てる」と決めて、得意な説明文の方をしっかりやったとのこと。それはある意味正しいです。
諺にも「二兎を追う者は一兎をも得ず」とありますね。あれもこれも・・・と中途半端になるよりも、やらないことを決めるっていうのも一つの手でしょう。やらないっと決めるのはかなり勇気がいります。
ただ、そういった方法も有効だということをお伝えしたいです。それは試験に限らず日常生活においてもそうですよね。人間は24時間、平等に与えられているのですが、やるべきことが多いとそれらを全て完璧にしようとすると絶対に時間が足りません。
その場合、どこを省くか何をやらないかそれを決めることによってうまく時間配分するということができるわけです。試験では、とにかく取れそうなところ、取れそうじゃないところそれを見分けるこの訓練も必要だと思います。