指導法

速く正確に読むには?

 国語の読解…時間が足りないという声をよく耳にします。かくいう私自身、学生の頃「ウワーッ!時間がない」「時間配分を間違えた」とおおさわぎしたので生徒たちの気持ちは痛いほど分かります。

 では、とにかく文章を速く読めることが出来ればいいか?速読をマスターすればいいか?と問われると・・・これまた微妙。なぜなら速く読めても内容が頭に入っていなければダメなわけで・・・。

 理想は速く正確に読むことですよね。そのための近道は、文章構造を意識しながら読むことです。とはいえ、自力ではなかなか難しいです。可能ならば、たまーに保護者あるいは指導者が質問するという習慣をつけると速く正確に読む訓練になります。

 私は生徒に「○○って結局は言い換えると何?」といった質問を投げかけます。修飾語が多くて長ーい文章だと「読む」という動作に意識が言ってしまい内容まではなかなか把握できません。

 しかし、読後に質問されるという意識が芽生えるとたとえ主語と述語が思い切り離れていても徐々に、読みながら「ああ、○○とは◇◇だ」と内容を理解できるようになります。

 そういった正しい読み方を出来るようになると自ずと理解が早まり読むことも速くなります。何事もそうですが、自力では難しい場合はちょっとしたサポート、国語の速く精読・・・に関しては的確な質問が有効でしょう。

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