作文 雑感

どの才能が欲しい?!

 中学受験を控えているT君。塾の先生から「作文の才能がないんじゃない?」と言われて少々、凹んでいるとのこと。先日から作文の添削指導を複数回、させてもらっている立場から言うと・・・T君は才能がないどころか今後の伸びしろが楽しみなタイプ。

 そもそも塾の先生がどういうつもりで「才能がない」と言ったのかは定かではありませんが、指導者として言うべき言葉ではないと思います。たとえ生徒を奮起させるためだったとしても。さらに言うならば一体どのレベルと「才能アリ」と言うのでしょうか?

 たしかに「小説家レベル」の才能はないかもしれません。しかし、入試レベル・・・いわゆる「書き方」「型」を身につけて対処するべき作文に関しては「才能」の有無はあまり関係ありません。

 必要な才能と言えば「努力できる才能」「継続できる才能」でしょう。作文練習スタート時に一文字も書けないタイプでも正しい努力をすれば必ず書けるようになります。しかし、「自分は作文の才能がある!」と努力を怠ったら正しい努力を続けるタイプに抜かされます。

 いわゆる日本昔話の「うさぎと亀」状態になります。何が言いたいか?作文を書くにあたって必要な才能は「努力できる才能」であって、いわゆる「文章を書く才能」ではありません。

 T君は、以前は「作文を書けない『状態』」だったと思われますが、今はとっても努力をして「書けつつある『状態』」になっています!今後の成長ぶりがますます楽しみです。

 皆さんも「文章を書く才能」がないのではなく、今は「書けない『状態』」にすぎませんので落ち込む必要はゼロです。それよりも・・・「努力できる才能」の有無についてはしっかりと自分自身を見つめ直していただきたいです。

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© 2021 森下藍理 国語・文章・読書感想文指導講師