勉強法

熱意≠キャラ変

 今日から新年度・・・。高校・大学入試は一段落してホッとしていますが、これからは公務員試験、就職試験(中途採用)などの指導がまだまだ続きます。最近の入試、就職試験では志望動機(作文)と面接が課されることが多いです。この時に「熱意」を見せることが大切だと言われます。

 実際に、ネットでは「君ほどの熱意のある人が欲しいのです。ぜひ一緒に頑張りましょう」と言われた…といった記事などもチラホラ見かけます。むろん、熱意を伝えることは大切ですが、ここで気を付けないといけないのは「熱意≠キャラ変」と言うことです。

 具体的には、穏やかでおっとりした性格の人が「このままでは熱意を伝えるのが難しい」とばかりに、強めの表現を使った作文を書いてみる・・・と言ったことを「キャラ変」と私は定義しています。過去に実際にありました。下書き作文に「私は専門家に色々と自分なりの考えや疑問をぶつけます!」と書かれていたのです。

 前後の流れからしても「ぶつけます!」という強意表現は浮いていましたし、そもそもが自分よりも立場が上の人に対して真っ向から向かっていくようなタイプではない受験生。文章と本人の雰囲気との乖離が目立ってしまい思わず固まった私。

 よくよく聞くと、熱意を伝えるためにこういった表現をするようにと別の専門家からアドヴァイスをもらったとのこと。結局、本人も納得がいかない上に本人をよく知っている人々からの意見を複数聴いたうえで・・・本人らしい内容&言い回しに直しました。

 熱意を示すことは大切ですが、それ以上に「本人らしさ」をアピールすることの方が大切です。本人らしさの中に熱意を込める文章がベストなのです。文章だけを強意表現にしても逆効果です。私は決して強引な指導、キャラ変を強いるような指導はしませんのでご安心を。

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