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音読が有効なわけ

 

 昨日は「音読」があらゆる科目の学習で有効だと書きました。そして音読法として次の2点をあげました。

①有名な短い作品を何度も音読する。出来るならば暗記する

②国語以外の文章題(数学、理科、社会など)を音読する

①が有効なのは特に古典です。有名な文章を音読することによって、古典のリズムをつかめ、頻出単語の意味を覚えることもできます。古典は通常、読点がありません。

 目で見るだけでは下手すると「文字の羅列」のように感じるかもしれません。ですが、何度も何度も音読することによって古典独特のリズムが身に付くのです。

 実はこれは②に関しても有効です。実例をあげます。「電気の流れにくさを何と言いますか?」という問いがありました。答えは「抵抗」です。

 ところがどうしてもこれを理解できないタイプがいました。親も塾の先生も「なぜこれが分からないのか?」とお手上げでした。たまたま私にSOSがきたので、生徒に問題文を音読させました。

 すると・・・「電気の流れに、草」と本人が思い込んでいたことが判明しました。そりゃああ、どう考えても「抵抗」とは結び付かないでしょう。

 「流れにくい」が名詞化して「流れにくさ」になっていると私が説明したことで、生徒はようやく「抵抗」という答えに納得しました。

 つまり音読することによって生徒がどこでどう躓いているか、そもそも文章の意味をつかめていなかったことが分かったのです。ぜひ音読、試して下さいネ。

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