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数学を国語で解く!

 「(中学)数学の食塩、時間の問題で引っかかっており困っています。」という連絡が保護者から来ました。塾の先生や保護者が必死で図を描いて説明し、本人にも図を描かせようとするそうですが、描けない(描けない)子供のことを「素直ではない」とご立腹。

 私は思わず「描かないのではなく、描けないのです。人から説明を受けると分かった気分になるけれど、実際には理解できていないから図を描けないのです。」と返事を送りました。

 ではどうすればいいのか?先日も書きましたが、日本語を記号に変換して式を作ると意外と簡単にできます。むろん日本語を記号に変換するためのコツ、それぞれの単元のコツが必要ですが・・・。

 例えば「食塩」の問題であれば①文章を記号化する②水の量に着目③塩の量に着目、②と③で連立方程式を作る・・・と言った具合に。文章題≒図を描くべき!という概念を外した方が意外とうまくいく場合もありますし、文章を記号化することそのものが「論理的思考」の訓練なのです。

 そもそも国語も数学も論理的思考を養うための学科と言えます。正直言って数学の方が文章が短いですし、コツさえつかめれば簡単です。逆に言うと国語を解くことによって論理的思考を養うと他のあらゆる科目に役立つということがここでご理解いただけると思います。近々、先ほどの生徒に国語的数学の指導を行う予定です、結果をこうご期待?!

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