鑑賞 雑感

顔が見えないからこそ

 

   平安時代は異性に対して、内面を外見と同じかそれ以上に重要視する傾向にありました。基本的に女性は親しい人以外の他人に顔を見せることは無かったからです。だから、恋愛は男性が気になる女性の情報をひたすら集めることからスタートするのが一般的でした。

 逆に女性側としても、マナーや常識に通じていて教養に秀でた人物、素晴らしい和歌を詠む男性を<雅―みやび>な男ともてはやされていたようです。☜かといって現代において男性から「素晴らしい和歌」をラブレターとしてもらってもドン引きするだけですが(苦笑)。

 要するにお互いに顔を見せないからこそ「内面」「噂」が相手に対する判断基準となったわけです。これはある意味、現代でも当てはまると思います。今のご時世、SNSがきっかけで知り合い、実際に会うのは知り合ってから大分経ってから・・・なんてことは日常茶飯です。

 だからこそ自分が書く文章には責任を持ちたいものですね。

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