雑感

教えすぎ、教えないのバランスが大切

 皆さんは手品を見た時に「タネはどうなってるんだろう?不思議!」と思いますよね。そう感じることが出来るから楽しめるのです。最初からタネが分かっていたら、楽しみは半減でしょう。

 勉強もしかり、自力で考えたら分かるかもしれない・・・という問いに関して最初から指導者が答えを言うのは「学ぶ楽しみを奪っている」ことになります。

 とはいえ、全く教えない・・・のも良くないです。中学生向けのテキスト内に次のような問がありました。

(問)「下線部は、繰り返して考えさせるのがどうして愚かなことになるのか。最も適するものを次の中から一つ選び、その番号を書きなさい。」

(答)「生きていくうえでは考えてもわからないことも多いのに、一つの答えにこだわって無理に考えさせるのは、結局、子供にとってためにならないこともあるから。」

 「考えることは大切。教えすぎることはダメ」だけれど同時に「教えなさすぎ」も「教えすぎる」と同じぐらに不毛なことだと改めて肝に銘じた文章です。

 このバランスが難しいのですが、だからこそ教育という仕事は楽しいです。

 

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