雑感

素直≠従順

 「行動力」「素直」

 これらの言葉を最近、よく目にします。具体的には「成功している人は行動力がありますよ。」「成功するにはまずはすべて素直に取り組むことが大切だ。」といった具合に。

 勉強、日常生活、仕事…あらゆる場面において上記の内容は100パーセント正しいでしょう。実際、「素直」に「やってみる」タイプが必ず勉強でも伸びます。逆にいうと伸びない子は「行動力」「素直」のどちらか、あるいは両方が欠けています。

 でも、「行動力」「素直」を悪用・乱用してはいけないとも言いたいです。例えば、自分自身が決して望んでいないことや物を誰かから勧められ、断るとします。すると相手側は

「ここで行動を起こさなくては何も始まりません!」☜(私の内心)「それで結構です。」

「自分に素直になって下さい!」☜(私の内心)「はい、素直です。だからあなたの意見を拒否しているのです。」

    周囲から見るとバカげた笑いのようなやり取りが繰り広げられるのです。確かに「行動力」「素直」は何かを成し遂げるためには不可欠な要素です。しかし、それは決して相手の言葉を鵜呑みにするということではありません。

 「行動力」「素直」というキーワードは正しくても、ほかの部分が自分にとっては「間違い」「不適切」な場合は自分には「✖」に他ならないのです。

 国語の選択肢でも文章全体が間違えているわけではないのです。下手すると本当に9割は正解で、一部だけが誤りという紛らわしい選択肢が作られています。

 (例)「何人かの人々は(正解)」→「すべての人々は(誤り)」という具合です。こういう時は細かく分けて、一つ一つ検証していく、さらには出題者の意図を読むことが必要となります。

 さて話を戻し、私たちは一日の中で「何を食べるか?」といった些細なことに始まり、常に選択をしています。大切なことや多大な金額がかかわる場合においてはじっくりと検証し「自分に素直」に「行動」することが大切だと思う今日この頃です。

 

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© 2021 森下藍理 国語・文章・読書感想文指導講師