文章の型

言い訳不要、理由は要

 言い訳は不要ですが、理由は必要です!!!

 私は宿題をしていない生徒に対して罰を与えたり、怒鳴ったりはしません。なぜなら怒る時間が無駄、怒ったからといって生徒が反省するとは思えない(まず反省しないでしょう)からです。

 にもかかわらず、一部の生徒は私の顔を見るなり「部活や学際の準備で忙しくて〇△✖☆・・・宿題が出来ていないんです。」と言い訳をします。

 かと思えば、直立不動で「すみません!!今日は宿題が出来ていません!」とペコリと頭を下げる素晴らしい生徒もいます。(その後、一切言い訳はなし)。

 皆さんだったらどちらのタイプに好感を持てますか?当然、言い訳をせずに潔く(?)謝るタイプでしょう。ちなみに・・・潔く謝るようなタイプの生徒とは指導を終えても意外と細く長くお付き合いが続いています。☜親御さんも含めて。

 さて、言い訳は時として相手に不快感を与えますが・・・。相手を説得させるための「理由」は必要です。特に文章を書く時は「理由」を入れることは相手を説得させるためには有効です。

 特に「読書感想文」を書く際に「あらすじばかりになってはいけないから・・・。」と張り切って「凄いと思います。」「びっくりしました。」「感動しました。」と自分の気持ちを書くように意識するのは大正解です。

 「あるある」なのが「感想」「気持ち」で終わってしまうことです。 本来ならばもう一歩進んで「なぜなら○○は□□だからです。」といった具合に理由を入れる方がベターです。

 そうしないと「場面の切り抜き」「それに対する感想」というパターンが延々と繰り返されるだけの文章になってしまいます。

 審査をしていると「凄いと思います。」が数回繰り返されている文章を頻繁に見ます。読み手は「え?なんでそう思ったのかが全く書かれていない・・・。」と消化不良を起こします。

 「文章」は相手に読んでもらって説得させてなんぼ!です。きちんとした組み立て、具体的には「考え・事実・感想+理由」を明確に!

 

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