鑑賞 雑感

国語力・文章力を身に付けよう!

  「先生、因数分解って将来絶対に使わないですよね。理科のこの化学式って絶対に必要ないと思うんです・・・。」「私は絶対に英語は必要ないです。海外に行ったときは翻訳アプリを使います!」

 これらは複数の生徒の口から出てくるセリフです。どうしても勉強を苦手と感じるタイプにとっては上記は切実な訴えですし、正直言って「その通りだよね」と思うこともあります。

 しかし、学校で学ぶ科目のうち国語だけは別です。日本人が日本で生活する限りにおいては「日本語」とは切っても切れません。むろん難しい文学作品等等を理解できなくても問題はないでしょう。

 とはいえ、コミュニケーションを取るためのツールとして日本語を使う限りにおいては「国語力」「文章力」の最低限のマナーや常識をしっかりと若いうちに身に付けておいて損はありません。

 逆にそれらを身に付けていないことによって損することは多々あります。相手からの信頼を失うことに繋がります。「国語力」「文章力」の最低限のマナーを身に付けておかないと相手から信頼されません!

 これからの世の中、在宅和ワーク・テレワークの増加が予想される今日この頃。そうなると文章・言語でのやり取りが必然的に今までよりも増えると思います。その際に、最低限のマナーを!と言いたいのです。

 あくまでも「仕事」「連絡」等がメインで、決して友人同士の他愛ないやり取りが目的ではないのですから。先日、知人からZOOMのアドレスだけが送られてきました。正直言って私はドン引です。

 例えば、前もって「当日になったらアドレスを送りますね。」といった連絡があったならばドン引きはしません。また、日ごろから密に連絡を取り合っている仲等々なら別です。

 ですが、付き合いがさほど密ではない相手と日程をほぼ決めた段階で音沙汰無し。いきなり当日にアドレスだけがきました。せめて「こんにちは」「こちらから入って下さい」ぐらいは書いてほしかったです。

 相手は超高学歴で年齢もベテランの域ですが、当たり前のことが出来ないの?と少々残念な気分になりました。顔がみえないからこそ文章にはちょっとした心遣いが必要なのです。

 もしもこれが社内での対面であれば、「あ、これ!」と代名詞だけの言葉で、あとはメモを渡す動作で事足ります。しかし、文章は一方的に伝えるツールであって、ダイレクトに双方のやり取りができる訳ではありません。。

 あくまでも仕事上や公の連絡に近い場合は文章の中身以前に、まずは最低限のマナーを守るということを意識することが大切だと思う今日この頃です。だから「国語力」「文章力」をきちんと身に付けるよう意識することが必要です!

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