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紫式部の魅力

 平安時代を代表する女流作家、紫式部に対して私は長年漠然とした共感を抱いていました。でも、なぜなのか?分からなかったのですが・・・。ようやく謎が解けました!紫式部の「道徳的観念」からではない「人間臭い」思想を私は好きなのです。 「源氏物語の教え もし紫式部があなたの家庭教師だったら」(大塚ひかり著 2018.3.10初版発行)の164ページに次のような記述があります。

 

 

【以下引用】

「矛盾のない行動と、人の悪口を言わないこと・・・これは時代を問わず、処世術の基本だろう。だが紫式部はそれが『道徳的にいけない』と言っているわけではない。『人の目にとまるからいけない』と言っている。これは『紫式部日記』に一貫する姿勢で、・・・・【引用終わり】

 

 

 なるほど!とようやく納得しました。そうなのです!この上記の思想こそが自分自身と共通なのです。紫式部はあふれんばかりの才能ゆえに人から疎まれることもあり…それ故に編み出した処世術、決して純粋に「罪を憎んで人を憎まず」という思想からの行動ではないのです。そしてその部分にこそ私は自分との共通点を無意識に感じていたのだと思います。

 

 OL時代に先輩から次のように言われました。

「あなたって絶対に人の悪口を言わないよね。実はめちゃくちゃ賢いかあるいは鈍感なのかどちらかよね?」

と。むろん

「ハーイ、私って鈍いんです~。」

と答えました。

 

 今も昔も人の悪口は苦手です。でもそれは私が聖人君主で、人様や物事に対して腹を立てないわけではありません。むしろ逆です。ただ・・・悪口を言って「良いこと」なんて一つもない、と思うから言わないのです。ここには「道徳的観念」なんて存在していません。

 

 後年に語り継がれる紫式部。才能こそ、誰にも負けないぐらいに突出していますが中身は普通の人となんら変わらない人間味あふれる(?)女性だったと知ることが嬉しいのです。自分の至らなさを責めるばかりではなく、実は「凄い人も」も何ら変わらない部分を持っていると知ることは気分爽快です。

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