国語勉強法

答え方って難しい②

国語って答え方が難しい&採点も難しいですね。保護者の採点・・・かなり間違いが多いです。✖なのに〇になっていたり、本当は△なのに✖や〇になっていることが日常茶飯事です。

言い換えるとそれだけ国語って難しいのです。問題を解くときはもちろんのこと、採点する側としても問に対して答え方が矛盾していないかどうか?をしっかりと意識する必要があります。次の例を見てみましょう。

(本文)木を柱に使うと地面からの水分を吸ってしまい割れたりするので適さない。しかし、家具や小物に木を用いるのは適します。

(問)なぜ木を家具に使うのは良いのですか?

(生徒の答え)木を柱に使うと地面からの水分を吸ってしまうから。

(模範解答)木を家具に使っても水分を吸わないので割れることがないから。

 

ちなみに生徒の解答に対して保護者は〇をつけていました。きっと保護者の方も本文を読んで、このあたりが答えのヒントになる・・・と分かったからこそ〇にしたと思われます。

しかーし、よく見てほしいのですが、「~だから良い」に生徒の答えは続かないですよね?

「木を柱に使うと地面からの水分を吸ってしまうから(木を家具に使うのはよい)。」

「???」です。因果関係が完全に崩れています。確かに本文においてヒントとする場所は合っていますが言葉が足りません。生徒の表現を使うならば続きに「木を柱に使うと・・・吸ってしまうが、家具に使うと水分を吸わないので割れないから」としなくてはなりません。

この問題は字数制限がなかったのですが、もしも字数制限があるならば前半は削って端的に答え(前述の下線部の文)を書かなくてはなりません。せっかくヒントとなる部分を見つけているのですが、そこからの答え方が違ってて✖です。

問われていることは何か?問に対してきちんとした因果関係が成り立つか?ここをしっかりと意識して解く、採点することが大切です。採点で少しでも不安があるならばプロに見せるのが一番確実です。

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